旧年中はたいへんお世話になりました。
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
※出展:伊藤若冲 動植綵絵 『群鶏図』
本年はみなさんご存じのとおり「酉年」です。
しかし、本来「干支」とは十干十二支から作られているそうで、2017年は「丁酉(ひのととり)」と言ったほうが正確なようです。
さて、丁酉、どのような意味が込められているのでしょうか。
調べてみました。
まず十干である「丁」ひのと。
五行という考え方では、木・火・土・金・水の5つの性質がありますが、丁は「火の弟」、つまり火の性質を持っているそうです。
同じく五行で干支「酉」を見ていくと、2017年は「金」、つまり金属の性質を持っているようです。
火と金を合わせると火が金を溶かしてしまいます。
これを火が金を剋(こく)すると言い、
このような両者の関係を「相剋(そうこく)」と言うそうです。
相剋は順調ではないことを意味するそうです。
あまり、いいイメージではないですね。。。
本来、干支は一巡するのに60年かかるそうです。
そう、還暦ですね。
歴史を振り返ってみて、60年前の同じ干支の1957年が何があったかというと…
・日本の南極越冬隊が南極大陸初上陸
・諫早豪雨。死者・行方不明992名
・マレーシアがイギリスから独立
・神武景気と岩戸景気のちょうど間の時期で経済的には成長も衰退もない時期
・新5000円冊、100円硬貨が発行された
・東京が851万人の人口となり、ロンドンを抜いて世界一の人口都市になる
・ソ連は世界初のスプートニク1号と、犬を乗せたスプートニク2号を打ち上げ
・茨城県東海村の日本原子力研究所で日本ではじめて核分裂状態の「臨界」に達した
・トヨタは1957年にアメリカへの自動車の輸出を開始
・日産はスポーツカーを発売 ダットサンスポーツ1000(フェアレディの前身)
・フランク永井の「有楽町であいましょう」がヒット
・長嶋茂雄さんが巨人に入団
・プロレスラーの力道山が後楽園で日本初の世界選手権を行い、海外のルーテーズと対戦
大きなチャレンジと時代の転換を感じるような象徴的な出来事がたくさんあったようです。
ソ連の台頭も今は国さえもなくなり、核臨界の成功もその後の大惨事を考えるととても喜ぶべきことではないです。
しかし、チャレンジをやめるわけにはいかない、というメッセージが読み取れるように思います。
一見、成熟しつつあるようにみえる世の中。
その一方で、皆が閉塞感を抱いて、未来への不安を持っている。
住宅産業でいえば、新築住宅はこれからどんどん減る一方。
高齢化社会、若者の低所得、おひとり様の社会、中古住宅の活性化など、ここらあたりがキーワードになるのかもしれません。
世界経済では中国の台頭はどこまで続くのかわかりませんが、「観光」というのも大きなキーワードかもしれませんね。
弊社も、今年はどんどんチャレンジし、今までの技術的な土台をベースに昇華・精進していきたいと思います!
本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます!