既存住宅の住宅診断および耐震診断業務をいよいよ本格始動します!
環境を整えながら,水面下で少しずつ進めて参りましたが,いつまでも待っていられない!ということで,2016年11月1日より,既存木造住宅(在来工法に限る)のインスペクション(住宅診断)および耐震診断を本格的に始動します。
ちなみに,ホームインスペクションに関してですが,内閣府認証NPO法人「日本インスペクターズ協会」認定のホームインスペクターとして登録してあります。
コチラに登録してありますので,こちらからもお問合せしていただくことが可能です。
また,合わせて耐震診断業務も別途行っております。
インスペクションのみでも結構ですし,耐震診断のみでも承っております。
さて,この業務を広島県東部でも早く始動させなければ!と思ったのには大きなきっかけがあります。
先日,建築士会の全国大会が大分で行われ,地元の設計に携わる同志と大分まで行ってきました。
その道中,熊本地震で被災した益城町にて,東京のM’s構造設計事務所代表の佐藤さんが現地入りされ,築浅で倒壊した2階建て住宅の解体調査をされるとの情報を得たものですから,ぜひ立ち会って実際を見学したいと思い現地入りしてきました。
そこには熊本地震から半年が経過しているにも関わらず,被災したまま手つかずにも見える建物がまだあちこちに散見され,言葉を失いました。
※すでにGoogle MAPのストリートビューには,被災した町の様子が映し出されています。
解体調査物件は築10年の写真中央の物件です。
佐藤さんによると,この全壊した建物,非常に丁寧に作られており,また建築基準法違反ではないとのこと。
建築基準法では,大きな地震に1回だけは耐えること(人命を守ることが最優先)としており,今回のように震度7が2度も来ることは想定していません。
この基準は今後もしばらくは変わるとは考えられません。
そして,この写真の右の物件は築年数が30年前後(すみません記憶があいまいです)ですが,倒壊に至っていません。
しかし,よくみると基礎は崩壊しており,「全壊」の判断となります。
どちらの状態がいいか,単純には言えませんが,人命を守るのは後者のほうです。
耐震改修では,なかなか基礎まで行うのは難しいですが,基礎より上の上部構造をしっかりと耐震診断し,適切な補強を行えば,とりあえずいったんは「人命」を守ることができたはず,と考えます。
一つでも多くの既存木造住宅を診断し,本当の豊かな中古住宅市場・既存住宅ストックに貢献できればと思います。
頑張ります!!
詳しくは弊社までお問合せくださいませ。